「ラーバタス」および「らばた工房」作品の製作情報、製作者 高石ふう の自分語り(痛め)、防備録も兼ねております。
新月の日に事件がおきました
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蒸し暑かった昨日にくらべて、なんとまあ涼しい事!創作意欲もわくというものです。
じつは、昨日は新月でした(え)。自分は月の運行で、精神的な部分がめっちゃ影響されます(え、何いってんのおまえ)。今日のはちょっと面白い……かな、どうかな。

いえ。実はですね。うちの近所に、なんかぶつぶつ言いながら、荷物なんだか廃品なんだかを乗せた小さなキャリーをひっぱり、さらには常に腕を振り回すじじーが出没するんです。服装はこぎれいとはとても言いづらく、ひげも伸び放題。ココまでの情報で、皆さんの印象はどうですか? 自分は、障がいのある方なのかなと思っていました。

で、先日。細い道でその人に遭遇。自分の進行方向前方でそれをやっています。うろうろしてるから抜かさないといけない。人がぴったりならんで3~4人ぐらいの幅の道。腕を振り回してるから、嫌だなぁとは思ったんです。でも、しょうがないから、行く。

追い抜きざま、危険確認半分、ガンとばし半分でそのじじーを見ると、じじーもこっちを睨み返し、その振り回す腕を自分の顔面に振ってきました。自分は反射的に右手で払ってしまって、左手を相手の顔面に主刀の形で止めてしまいました。あててはないですが、制圧するような構えです。座り込みはしませんでしたが、じじーの腰がくだけました。向こうの方で、工場のお兄さん達がこちらを見てるのが解りました。

そしたらじじー。しっかりした口調で「オマエは暴力を振るうのか!!?」と。あれ?ちゃんとその場に合った台詞が喋れるんだ……!?勝手に障がい者だと思い込んでたので、自分はびっくりしました。てかそれはこっちの台詞だけど。手刀はけん制の一瞬でひっこめました。ハタからみたらで、じじーに手をあげようとしてるおっさんですもん。

自分は、自分を押してくるじじーの手のひらに、自分の右手の甲をあてて、その右手に左手をそえて押し返していました。これで相手も無意識に、ひたすら押し返すだけになります。その結果、こぶしを振り上げたりとかの動作を制御できます。自分はその姿勢のまま「今オレを殴ろうとしたろ?どういうことだ!?」と聞きました。でもじじーは、「オマエは!!オマエハ暴力を!!」と続けています。

そして自分は、手の甲に力を受けながら同時に、じじーの焦りや、すこしの恐怖見たいなものを感じ取りました。可哀想だなぁ……と。でもそれよりも強く「孤独者が他者とコミュニケーションを取れている事へのうれしさ?」みたいなものも感じ取れました……「あれ?この場面に慣れている?」と。この時既に、あ、オレひっかかったのかなとはちょっと思っていました。

で。自分は「あの手はどういうことだ?」ともう一度聞きました。自分が想定していた返事は「お前が睨むからだ」ぐらいの、よくある水掛け論かなと思ったらなんと。「コレはこういう宗教なんだ!!!」と……びっくり。なんだそりゃ。でも、用意されていたコトバのように感じました。ああ、やっぱりだ。

「じゃあ悪かったな」と自分は手を下ろして、いや、何でオレがあやまるの?ぐらいに思いましたが、とにかく、これ以上はかかわりたくはないのです。で、そのまま歩きはじめましたが……すぐに、じじーは何事も無かったように。また手を降り始めました。

と、コレは前置きです。これで、いろいろな事を思いました。

・自分の理解できる範囲外の事を、「オカシイ人」と勝手にを決め付けていた事。
・多分、相手を自分より弱者(=ケンカになっても絶対負けないだろう)として、すぐに反撃体制をとってしまった事。手で払わないで除けれたはず。
・最初から自分が走って逃げれば良かったのに、それも癪だからしなかった事。
・おそらく孤独であろう者の、寂しさみたいなもの。

で。この一連の流れの中で、自分は一回も「腹を立ててない」んです。それが最もキモチの悪い「自分は正しい行いをしている、だから相手を成敗しても良い。しかも相手弱そう」です。すごく気持ち悪いです。

その日はずっと自己嫌悪でした。多様性を許す事ができない、身勝手な正義。あまりにも未熟で。

ただ、自分の身に着けている武術は、相手を屈服させるものではなく、相手を理解するものであるという教えは、すこしわかりました。解ったけど、やっぱ落ち込んでました。ダサいなぁと。

ダサいので、新月のせいにしました。頑張ります。